インターネット社会の現代において「Web集客」はビジネス成功に欠かせない存在です。
総務省が発表した「令和4年通信利用動向調査の結果」では、13歳~59歳の各年齢層でインターネット利用者の割合が9割を超えており、今後もWebを中心とした集客方法が主流になると考えられます。
しかし「Web集客」と一言でいっても、その種類はさまざまで、目的やターゲットによって効果の出る集客方法は異なります。
そのため、Web集客に力を入れようと思っても「どの集客方法がベストなのか分からない」「何から始めればいいのか分からない」と困っている方も多いでしょう。
そこで、この記事では
・Web集客のメリット・デメリット
・おすすめのWeb集客方法と費用目安
・Web集客のポイント
などについて、詳しく解説していきます。
Webを使った集客方法は”やれば必ず成功する”というものではありません。
うまくいかないときに、しっかりと状況を分析できるようにWeb集客の基礎を頭に入れておきましょう。
Web集客のメリット・デメリット
Web集客とは、ざっくりいうと「Web(インターネット)を使って自社サイトに集客すること」をいいます。
インターネットが生活の一部となっている現代において「Web集客」は欠かせない存在ですが、実施する前にWeb集客のメリット・デメリットを理解しておきましょう。
Web集客のメリット
Web集客のメリットは、コストがかからないことです。
TwitterやInstagramなどのSNSアカウントなら誰でも無料で開設可能で、YouTubeの動画配信も自社で行えばコストはかかりません。
また、社内にSEOコンテンツを制作できる人材がいれば、外注費用を支払うことなくSEOを強化できるので、高い費用対効果が期待できます。
さらに「Googleアナリティクス4」などのアクセス解析ツールを使えば、サイトの訪問者やユーザー動向などをデータで可視化することができるのも、Web集客の大きなメリットです。
Webに限らず、集客はデータをもとに分析し、改善案を導き出すのが一般的です。
ユーザー動向や流入経路別のアクセス数などをもとに分析を行えば、より信ぴょう性の高い改善につながるでしょう。
Web集客のデメリット
Web集客はメリットだらけと思うかもしれませんが、実はデメリットもあるので注意が必要です。
Web集客はコストをかけずに実施できる施策が多いですが、ある程度の知識や経験がないと成果につなげることが難しいです。
例えば、SEOにおいても、Googleから評価される質の高いコンテンツを作るためにはさまざまな条件があり、その条件を満たさないといつまで経っても成果はでません。
SNS運用やWeb広告も、各媒体のアルゴリズムを理解して運用する必要があるので、初心者からいきなり成果を出すのは至難の業といえます。
また、SEOやSNS運用などのWeb集客方法はどうしても手間がかかってしまうので、マーケティング部署がない場合はリソース確保に頭を悩ませることも考えられます。
Web集客7つの方法と費用目安
ここでは、Web集客方法を7つ解説します。
費用目安も一緒に解説するので、それぞれの特徴を理解しましょう。
1. SEO
2. MEO(Googleビジネスプロフィール)
3. SNS
4. YouTube
5. Web広告
6. Eメール配信
7. プレスリリース
1. SEO
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に上位表示されるための施策です。
自社サイトのSEOを強化できれば、狙ったキーワードから見込み顧客のアクセスを獲得できるため、リード獲得や問い合わせ(CV)獲得につながります。
SEOでは、よく「キーワードを詰め込む」「とにかく文字数を多くする」などが効果的と言われていますが、このような小手先だけの手法はSEOの本質を捉えていません。
SEOコンテンツを作る際にもっとも重要なことは「ユーザーが求めている”情報”を提供する」ことです。
Googleに評価されることばかりを考えていると、ユーザーのことが頭から抜けてしまうこともあるので、あくまでSEOは「ユーザーファースト」であることを覚えておきましょう。
SEOコンテンツを作る際の手順はこちらです。
STEP1. 狙いたいキーワードを選定する
STEP2. 「
Ubersuggest」キーワードの月間検索ボリュームを確認する
STEP3. 検索結果を見て、ユーザーの「求めている情報(ニーズ)」を調査する
STEP4. 調査したニーズに合った構成を考え、コンテンツを作る
SEOの費用目安
自社内でSEOを実施する場合は、基本的に外注費用はかかりません。
しかし、記事制作を外注依頼すると、文字単価5円~10円、フリーランスライターに依頼する場合は文字単価2~5円程度が相場です。
記事制作を外注依頼する場合は、求める記事のクオリティと費用が見合っているかどうか確認することをおすすめします。
2. MEO(Googleビジネスプロフィール)
MEOとはMap Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略で、Googleマップなどで検索した際に上位表示されるための施策のことです。
飲食店や美容サロンなどの店舗ビジネスでは絶対に実施したい施策のひとつで、新規顧客の獲得には欠かせません。
以前まではGoogleマイビジネス(GMB)でしたが、現在はGoogleビジネスプロフィール(以下、GBP)と名前が変わり、GBPに店舗登録することで最新情報や写真などの投稿ができるようになります。
GBPの運用をしているかどうかでWeb集客率は大きく変わってくるので、店舗ビジネスを管理している場合は積極的に運用することをおすすめします。
GBPを開設する手順はこちらです。
STEP1. Googleアカウントを用意する
STEP2. GBPに登録する(無料)
STEP3. GBPの「オーナー確認」を実施する(※)
STEP4. 管理画面内で営業時間などの基本情報を設定する
(※)オーナー確認はハガキによる確認が一般的です
参照:
Googleビジネスプロフィール
3, SNS
Web集客するならSNS運用も検討しましょう。
今では法人企業も公式アカウントを開設し、それぞれの情報発信をしてファンを増やしています。
Web集客に使える主なSNSは
・Twitter(※名称変更「X」2023年7月時点)
・Instagram
・Facebook
・Tiktok
・公式LINE
・Linkedin
など、さまざまです。
しかし、すべての運用を並行して行うのはさすがに現実的ではないので、SNS運用をする目的やターゲットに合わせて使用するSNSを選定しましょう。
例えば、飲食店なら写真や動画をメインに打ち出せるInstagramやTiktok、拡散性のあるTwitterなどを組み合わせることで高い集客効果が期待できます。
SNSアカウントを開設する手順はこちらです。
STEP1. 各SNSアカウントに登録
STEP2. プロフィールを作成
STEP3. 公式アカウントに切り替える
STEP4. 投稿開始
SNS運用の費用目安
SNSアカウントの開設や投稿自体は無料なので、自社で運用する場合コストはかかりません。
広告代理店などの運用代行会社に依頼した場合は、ピンキリですが1アカウント10万円~30万円程度、運用するSNSや投稿内容によっては50万円程度かかることもあります。
4. YouTube
情報発信やエンタメコンテンツとして話題になっているYouTubeも、Web集客には効果的な方法です。
総務省が発表した「
令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」では、全年代のYouTube利用率は87%と幅広い世代のユーザーが利用していることが分かります。
そのため、YouTube配信を行うことで多くのユーザーに情報を届けることができますが、SNS運用と同じように一朝一夕で成果が出るわけではありません。
また、動画の台本や撮影、動画編集作業なども発生するため、リソースに限りがある場合は諦めるか外注依頼することをおすすめします。
YouTube運用の費用目安
SNS同様、YouTubeアカウントを作成して自社で運用する分には費用は発生しませんが、YouTube用の動画制作や運用コンサルを外注依頼する場合は費用が発生します。
動画制作は長さや編集者のスキルによってピンキリですが、1本5,000円~30,000円程度、凝った動画編集を依頼する場合は10万円以上の費用になることもあります。
5. Web広告
SEOやSNS運用は無料でスタートできる反面、どうしても成果が出るまで時間を要してしまいます。
そのため、即効性の効果を求めるならWeb広告がおすすめです。
Web広告の主な種類は
・検索連動型広告(リスティング広告)
・ディスプレイ広告
・SNS広告
・YouTube広告
・アフリエイト広告
などが一般的で、目的やターゲットにマッチした広告を配信することで、高い費用対効果が期待できます。
また、Web広告は予算を自分で設定できるので、5万円や10万円などの少額予算で開始できるのも大きな魅力といえます。
しかし、Web広告で成果を出すにはある程度の知識とスキルが必要なので、不安な場合は広告代理店などのプロに依頼することをおすすめします。
Web運用の費用目安
GoogleやYahoo!などの広告媒体では最低出稿金額が決まっていないので、1日100円からでも広告を配信することが可能です。
しかし、少額での運用では蓄積されるデータも少なく、正確な効果判定ができません。
Web広告を配信する際は、最低でも月10万円以上の予算を準備することをおすすめします。
また、広告代理店などに運用代行を依頼した場合、運用手数料20%が発生します。
※広告代理店によって運用手数料は異なる場合があります。
6. Eメール配信
Eメール配信、いわゆる「メルマガ配信」もWeb集客の有効な方法のひとつです。
一度商品を購入してくれたユーザーや資料請求などで登録してくれたユーザーに対して、キャンペーンや役立つ情報を配信することで成約率・リピート率につながります。
また、メール配信ツールやMA(マーケティング・オートメーション)ツールを使えば、顧客リストに対して一斉配信できるので、そこまで大きな負担にはならないでしょう。
しかし、メルマガで配信する内容やコンテンツ、キャンペーンなどを制作する必要があるため、自社ですべて用意する場合は注意が必要です。
Eメール配信の開封率は20%前後が相場で、配信対象のユーザーによっては5~10%になることもあります。
7. プレスリリース
プレスリリースとは、企業・組織が発表する公式文書のことで、新聞や雑誌、大手ニュースサイトなどのメディアに向けて発信することをいいます。
プレスリリースを配信する主なメリットはこちらです。
・メディア掲載により認知度が向上する
・自社商品やサービスの信頼性が高まる
・採用や協業などにつながる
・反響をマーケティング活動に生かせる
・広告よりも費用を抑えてPR出来る
プレスリリースは、自社サイトで行うことも可能ですが、おすすめは「プレスリリース専門のプラットフォーム」を利用することです。
代表的なプラットフォームは「
PR TIMES」「
valuepress」「
アットプレス」などで、目的や予算に合わせて選ぶようにしましょう。
プレスリリースの費用目安
プレスリリースの掲載費用は、プラットフォームごとに異なりますが1配信あたり30,000円前後が相場です。
中には、月額制で配信が無制限なるプランもあるので、たくさん配信したい場合は月額制プランの検討もおすすめします。
Web集客で押さえておきたいポイント
Web集客で成果を出すためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
・施策は1つではなく複数実施する
・効果測定できないものはなるべく避ける
・目的に沿った施策を選ぶ
施策は1つではなく複数実施する
Web集客の基本は、いかに”ユーザーを逃がさない”かです。
よく、Webマーケティングは水の入ったバケツに例えられますが、バケツに1か所でも穴が空いていると、そこから水(ユーザー)がどんどん出て行ってしまい成果につながりません。
そのため、ユーザーを逃さないためにも「1つではなく複数の施策を組み合わせて抜け漏れのない(穴の空いてない)状態にする」ことが重要です。
「SEOだけ」「ディスプレイ広告だけ」「Instagram運用だけ」ではなく、無理のない範囲で網を広げて、ユーザーを逃がさないようにしましょう。
効果測定できないものはなるべく避ける
Web集客はユーザー動向などを効果測定しやすいのが特徴ですが、中にはデータ計測できない施策もあります。
もちろん、そのまま実施しても問題ありませんが、効果測定できないということは正しいデータ分析ができないということ。
人間の肌感覚ほど当てにならないものはありません。
効果測定できない施策は正しい改善案を導き出すのが難しいので、施策の実行を避けるか、優先順位を下げて検討するようにしましょう。
目的に沿った施策を選ぶ
先述したように、Web集客方法はさまざまなので、目的に沿った施策を選ぶことが重要です。
・ブランド認知度を向上させたい
・単純にアクセス数を増やしたい
・資料請求を促しリード獲得したい
・問い合わせを獲得したい
・公式LINEの友達を増やしたい
など、Web集客の目的はさまざまです。
ブランド認知度を向上させたいなら「Web広告」「プレスリリース」「SNS運用」
単純にアクセス数を増やしたいなら「SEO」など、目的に沿った施策を選ぶことで費用対効果も高まります。
Web集客の方法に困ったらプロに相談
Web集客は自社で実施することも可能ですが、時間も手間もかかり、なかなか成果が出ないと不安になっていくものです。
とくに、SEOやWeb広告で成果を出すにはある程度の知識やスキルが必要で、失敗すると無駄に予算を費やすことになります。
そのため、Web集客に困ったら広告代理店やマーケティング会社などのプロに相談してみるのもひとつです。
広告代理店やマーケティング会社に相談することで、自分たちで気づかなかった課題や解決策が見えてくることもあります。
下記に当てはまる方は、一度広告代理店やマーケティング会社に相談してみてはいかがでしょうか。
・自社にWeb集客するリソースがない
・すぐに成果を出したい
・現状の課題分析と改善案を知りたい
・どの施策が適しているのか知りたい
Webマーケティングを依頼するなら「INX」がおすすめ
Webマーケティングは低予算で手軽に始められますが、しっかりと成果を出すためにはWebやマーケティングに関するノウハウが必要です。
しかし、マーケティング会社にコンサルティングの依頼をすると、安くても月額10万円以上、依頼内容によっては100万円近くかかるケースもあり、資金に余裕がないと依頼することは難しいでしょう。
そこで、株式会社HIONは低予算でもWebマーケティングやITのお悩みを解決できる「INX」というサービスをリリースしました。
■INXがおすすめの企業様
・外注費用に悩んでいる
・IT人材の採用に悩んでいる
・スポットでIT関係の依頼をしたい
・相談する窓口を一本化したい
・何から始めればいいか分からない
INX|株式会社HION
業界最安値の時給3,500円でITのお悩みを解決
Webマーケティングの外注費用の相場は、月額で10万円~50万円程度、依頼内容によっては100万円近くかかるケースもあります。
また、フリーランスの依頼費用はスキルや経験によってピンキリですが、実績のあるマーケターに戦略サポートを依頼する場合は時給5,000円~10,000円程度が相場。
その点「INX」なら時給3,500円でマーケティングからデザイン、システム開発などのITに関するお悩みをすべて解決できるため、外注や雇用コストに頭を抱えている企業様におすすめです。
もちろん、時給3,500円だから質が低いわけではなく、各ポジションのプロが責任を持って担当するのでサービスのクオリティは落としません。
初期費用なし、契約期間・最低発注額に縛りなし
「INX」では、外注依頼でよくある初期費用や契約期間、さらには最低発注額の縛りを設けておりません。
つまり、ご契約いただいた際、案件が発生しない限り費用は発生しないということです。
そのため、必要なときに必要な分だけ依頼できるので、スポットでの依頼や少しだけ依頼したいという場合におすすめです。
作業時間やお見積りはリアルタイムで把握可能
依頼内容に応じて、まずは弊社から作業時間やお見積りをご提示いたします。
提示したお見積りで問題なければ作業開始となり、作業にかかった時間や金額はGoogleスプレッドシートで管理するので、リアルタイムで把握することができます。
そのため、IT業界の外注依頼でよくある「依頼したけど今何をしているのか分からない」「本当にやっているのか不安」という心配がありません。
窓口の一本化、丸投げが可能
IT業界に精通したディレクターが管理を行うため、円滑にプロジェクトを進めることが可能です。
また、取引先も株式会社HIONだけに絞れるため、請求業務や連絡といった煩雑な業務も簡略化できます。
まとめ
インターネット社会の現代において、欠かせない存在となった「Web集客」
Web集客には「コストがかからない」「効果測定しやすい」などのメリットがある反面、「成果の出すにはある程度の知識が必要」「社内リソースが必要」などのデメリットがあります。
Web集客方法はさまざまで、
1. SEO
2. MEO(Googleビジネスプロフィール)
3. SNS
4. YouTube
5. Web広告
6. Eメール配信
7. プレスリリース
などが一般的に使われているWeb集客方法です。
理想はすべてを実施することですが、社内リソースやコストを考えると現実的ではありません。
そのため、Web集客方法を選ぶ際は、目的から選定することをおすすめします。
例えば、ブランド認知度を向上させたいなら「Web広告」「プレスリリース」「SNS運用」
単純にアクセス数を増やしたいなら「SEO」など、目的に沿った施策を選ぶことで高い費用対効果が期待できます。
もし、WebマーケティングやIT業務でお悩みの際は、マーケティングからデザイン、システム開発までのすべての工程を時給3,500円で依頼できる「INX」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社HIONは、外注依頼やIT人材の雇用で悩むすべてのお客様の力になれるよう努めてまいりますので、お気軽にご相談ください。